中山間地域は、今後の我国の貴重な担保資源と位置づけられますが、自然条件・社会構造ともに脆弱であり、人口流出とそれに伴う高齢化により、耕作放棄、集落崩壊などの問題がますます深刻となる恐れがあります。
一方、中山間地域は都市部と運命共同体であるとともに、未活用の多くの地域資産を持っており、これらの地域資産の活用ならびに交通サービスなどの基盤整備により、地域の魅力を高め、居住者の誇りを回復し、人口定住を確保することが重要と考えております。
・自然条件が脆弱であるため、災害による孤立集落の発生など、ダメージを強く受ける場合が少なくありません。内閣府の推計によると、中越地震クラスの地震に見舞われた際に、道路が遮断されて孤立する恐れのある集落が全国で約6万集落(約1400万人)に上ることがわかったという報道がありました。(2005.7)
・中山間地域の生態系は多様な機能を保有しています。日本学術会議等の試算によると、我国農業の多面的機能は年間5兆8千億円と推計されており、農地面積比で中山間地域(農林の定義による)に換算すると2兆2千億円となります。
・人口減少が既に自然減の段階に進行しており、高齢化率も全国平均を8ポイント程度上まわっています。
・このような人口減少と高齢化が地域のコミュニティである集落の存続を難しいものとしており、平成11年の国土庁による調査では、末端集落で高齢者比率が50%以上の集落では10年以内に消滅が予想される集落が約18%に及ぶとされています。
・人口減少と高齢化により耕作放棄が他の地域より進んでいます。
(株)福山コンサルタントでは、中山間地域の課題に対応するため、地域計画・交通計画として、以下のメニューを準備し、皆様の御用命をお待ちしています。