21世紀に向けて、道路のハードづくりとともにその使い方(運用)、ソフトを考慮に入れ、道路ストックや既往計画の効用を最大限に広げ、高めるための道路整備計画を検討してみてはどうでしょうか。
今後の国土交通省での道路整備政策の改革では、交通全体の中での政策ということで、従来の道路づくりの視点だけでなく公共交通や情報通信の活用等も含めて考えられています。
● 高速の空港アクセスの定時性、速達性を支援する道路整備と道路(横断面)運用の工夫(空港アクセス道路整備とバス優先策の工夫等)。
● 高速交通サービスを地域活性化に生かすための、高速バスのアクセス道路およびバス交通広場空間整備(バスの駅整備等)。
● 広域市町村連絡バスシェイプアップ道路整備
道路拡幅や交差点改良と道路運用の工夫による走行改善策、郊外部でのバス交通広場整備やバスの駅化等に関する道路の整備と運用策の検討。
● 港湾、空港および鉄道と連携した海外交流を含む広域観光支援道路整備。
● 物流マルチモーダル交通体系への対応
海上ハイウェイネットワーク構想に伴う港湾貨物、空港および高速鉄道コンテナ輸送と連携した交通結節点改善事業等の道路整備や高速のS.A.やIC用地を活用した物流インフラ整備など。
● 鉄道と連携した道路整備
地域分断や交通阻害要因を解消し、市街地の一体的まちづくりを推進するための駅前づくりや鉄道高架化事業等と連動した道路の整備と運用策の検討。
● 交通マネジメント(TDM)推進のための道路整備
地球環境保全や住環境改善に資するため、交通渋滞の緩和や走行性の高い円滑な交通の確保を目指すバイパスや環状道路の整 備と連動させて、高速道路の活用も含め、国道B.P.や有料道路等経由の高速走行バス路線の整備とTDM施策を推進し、公共利用促進を図るための道路整備 の検討。
● マルチモーダルの推進
(シームレスな公共交通ネットワークづくりを支援する道路整備)
交通結節点改善事業や都市再生交通拠点事業、中心市街地活性化事業等と関連づけ、中心市街地バス、自転車の利用環境や歩行空間の安全性を重視した市街地の道路環境整備(バリアフリー事業やまちづくり事業計画等とも連動した市街地道路の整備と運用、沿道環境の整備)。
● 既往の国道B.P.沿線等の市街化進行に対応した沿道利用環境整備や施設利用誘導路(地域分断を是正するような短絡街路)等の整備。