当社は、1949年福岡県筑豊の地で福山工務店として創業して以来、建設コンサルタントとして75周年を迎えました。「基本は技術」を組織のストロングカルチャーのもと、特に「道路・交通・鉄道の福山コンサルタント」として社会インフラの整備や維持・運用に貢献してまいりました。当社の歩みは、地域、発注機関、役職員等の多くのステークホルダーの皆様からのご支援の賜物でございます。改めまして深く感謝申し上げます。
近年多発する自然災害を目の当たりにし、我が国の脆弱な国土と厳しい自然条件下で安全安心できる社会インフラを構築していくことの責務を強く思うところです。一方で、道路をはじめとする「インフラの価値」を『再定義』することが求められていると感じます。従来の減少する国内交通に主眼を置いた道路整備の必要性から、海外観光客の増加やTSMCの海外企業の進出など、地球規模での海外交流を当たり前とした地域活性化とはなにか、そのために必要なインフラとはなにか、また、気候変動等を肌身に感じるようになり、地球規模での環境保全のためにインフラの在り方やインフラ自体に求められることはなにか等。
一方で、道路をはじめとする「インフラの価値」を『高める工夫』が求められている。道路をよりよく使う方法、快適な道路空間の再編、EV・自動運転化に伴い道路に求められる機能の再定義など。
当社は、100年企業を目指して、「再定義(Re-definition)」を旗印とした第5次中期経営計画「新たな社会価値を創造する技術集団」を推進しています。我々の仕事の意義やあり方等、その本質的な意味を問い直しつつ、様々なアイデアを具体にしつつ、社会に必要となるインフラの在り方を提案し続けたいと思います。
さらに、社員の新しい働き方、様々な価値を生み出す企業風土や組織の見直しにより、組織と役職員の成長を加速して、社会への貢献と永続企業へ進化を続けてまいります。
皆様には、引き続きまして倍旧のご支援とご協力をお願い申し上げます。
令和6年10月
代表取締役 社長執行役員 栄徳 洋平